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「沈黙は会話のなかのひとつの偉大な技術である」
とハズリットは言った。 この名言について、本にこんなことが書いてあった。 ある伯爵が、言葉をまったく発することなく、女の子を育てる。 家政婦にもそれを徹底する。 やがて女の子は大きくなる。 その家での会話はすべて目や表情。 幸せな微笑みに包まれる。 しかしある日伯爵が死ぬ。 まわりの大人は女の子に話しかけるが、女の子はおびえるだけ。 言葉を発するということを理解できない。 そして女の子も死んでしまう。 なんだか悲しいお話なのだけれど、なぜか覚えている。 沈黙の中に伝う愛情というものがあるんだよね。 でも、その沈黙が本当に愛情に満たされているかなんてだれにもわからない。 私には、このぎこちなささえいとおしい。 けれど、このぎこちなさを越えて、 沈黙の中で安らげるような、そんな関係に進んでいきたいって思う。 伯爵のように、ひとりよがりな愛情ではなくて、 お互いが選び安らげる沈黙が生まれる関係性が好き。 今はやっぱり、二人の間がちぐはぐだね。笑 でもこうして少しずつ、近づいていくのが、私は楽しいのです。
by lv_yuuchan_vl
| 2006-01-18 00:55
| * 恋 *
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