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教育の
歴史家のはしくれとして私は 残る本をつくっていきたい。 ただそれだけなんだ。 ただそれだけが、 私のささやかな夢。 ささやかであると同時に、 とてつもなく大きな夢。 今の出版界は・・・ あまりに即物的すぎて、 私の心に突き刺さってくるものが多い。 私は、過去を残してきた出版という世界の恩恵を、 その力を、その尊さを、 肌身で感じてきた。 1920年代・30年代の文書に出会い、 何度も何度も心揺さぶられた。 そんな、大正・昭和の教師たちが綴った文章にふれるたびに、 私の心はときめき、躍った。 この、2005年という世の中を、 本という形で残していくとしたら、 どんなふうになるだろう? そんなステキな問いと、 私はいつまでも向き合っていたい。 「今」の先生たちの情熱を、ちゃんと残していきたい。 私たちは、いずれ「過去」にならねばならない存在。 であるとすれば、 もっともっと胸をはっていられるような、 そんな「過去」になりたいと思わないだろうか? 最近、売れる本をつくりたいと思うようになった。 それは、自分がいいと信じ、残したいと思う本をつくるためだ。 今、てがけている本は、確かに売れるだろう。 この本に関わる人々の中に(私も含めて)、 どんなに最低の人がいようとも、 この本は売れるんだろう。 この本の中に、どんなによくわからない文章がまぎれていたとしても、 この本は売れるんだろう。 私はくやしい。 こんな本にしかしてあげられなかった自分自身がくやしい。 きっと、もし中身がもっと凝っていようとも、 今のようにほとんど内容的に手が加えられていなくとも、 どちらにしても、この本は売れる。 そして、売れ行きにはなんら違いがないだろう。 世の中、こんなことがはびこっているんだ。 本当に、くやしい。 今の私にできるすべてのことは、この本に注いだ。 それでも、こんな程度しか、してあげられなかった。 私の力だけでは、到底何もできるわけないってわかってる。 それでも、精一杯やっても、たったのこれだけだった。 この本は、残らない。 図書館に残ることが重要なんじゃない。 誰かの心に残るってことが大事なんだ。 だけど、この本は、誰の心にも残らない。 ただただ、私の中のくやしさだけが、永遠に消えないだろう。 私は誰かの心に響く本を残していきたい。 本当にささやかで、かつ大きな夢。 シンプルで、むずかしい夢。 私が、近藤先生の詩に出会ったときに感じたカタルシスを、 これからたくさんの人たちに届けたい。 私はそのために生きてる。 そのためだから、 休まなくても、午前帰りでも、やっていけてるんだと思う。 そして、自分なりに楽しめているんだと思う。 この、やりきれなさに、時々へこたれそうになるけれど。 私がこの本にできる全てのことは、やりつくしたと思う。 できる限りのことはした。 これ以上求められても、もう、何もできない。 でも、この本はいい本じゃないと思う。 つまらない、味気ない本になると思う。 一生懸命書いてくださった先生たちに本当に申し訳ないけれど、 私にできることはこの程度でした。 もっと、いい本をつくりたい。 尊敬できる先生に、出会いたいです。
by lv_yuuchan_vl
| 2005-10-21 22:09
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