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何かができない、という事実は、
人を寛容にするように思う。 失敗をして自分の無力さを感じることは、 そういう点でいいことなのかもしれない。 何もかもうまくできる人には、 できない苦しみが真には理解できないのだろう。 「何もかもうまくできる人なんかいない」 と言うのは簡単だが軽率だ。 このことは、全ての人に通じる一面を持っている。 私は、 自分にできることによって、他人をはかってはいないか。 他人を見つめる基準は、 自分にできないことに置くべきなんじゃないか。 できないこと、失敗したこと、どうしようもないこと、 惨めなこと、情けないこと、悲しいこと・・・・ それらは決して自分にとってマイナスばかりではなくて、 他者への愛情を与えてくれているんだと思おう。 キリストは、隣人を愛せと言った。 それは、自分も罪深き人間なのだと悟るところから始まる愛。 キリストとか罪とかわかんなくっても、 きっと、愛には何か感じるものがあるはずだ。 自分が不完全だからこそ、 人間は他人を許し、他人を愛するのだと、 私は思う。 そして逆に、 人を許せなくなり、愛せなくなるのはイヤだから、 不完全でよかったと言えるんだ。
by lv_yuuchan_vl
| 2005-06-13 02:46
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